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軒花(祭礼花)の由来
 この度の新型コロナウイルス感染症の影響を受けられた皆様に、衷心よりお見舞いを申し上げます。また、医療機関等に従事されている方々をはじめ、感染症拡大防止のために日々ご尽力くださっている皆様に、心より感謝申し上げます。

先日6/1の午後八時、全国一斉に花火業者の皆様が新型コロナ終息を願い花火を打ち上げました。花火大会は悪疫退散祈願を目的として花火を打ち上げたことがルーツといわれているようです。
全国一斉悪疫退散祈願 

 実は軒花(のきばな)もお祭りを盛り上げるために飾るだけではなく、本来は”邪気を払う”意味合いがございます。
軒花は、お祭りの時に、家を掃き清め生花を軒下に飾り、神輿に乗ってきた神を迎えたことが始まりで、時代が下り、桜花型に作り染めた和紙を竹棒で貼ったものを、玄関や門前に飾るのが一般的になりました。
 一説では奥三河の花祭りが由来ともいわれ、飾る地域の範囲は、東は静岡市、西は旧宝飯郡音羽町(現豊川市)や額田郡幸田町、南は伊良湖、北は北設までのようです。(一部、飛び地で飾る風習の地域もあります。)
 1200年続く安久美神戸神明社の鬼祭り、手筒花火の発祥といわれる吉田神社の祇園祭や羽田八幡宮の羽田まつり等で古くより飾られております。
 花は古来より、その美しさにより、目に見えぬものの心和ませ、禍を鎮め転じて幸福をもたらすといわれ、神社仏閣や墓前へのお供え(後に池坊などの華道に発展)や、祇園祭などで疫病退散と死者の慰霊ため花火を打ち上げるのもここから来ております。軒花を町内の各家に飾るのも、その家の人だけでなく地域全体が災難や疫病にかからず、幸多く願う意味で飾られて来ました。
 新型コロナで疲弊し、下を向きがちな今、お祭りには軒花を各ご家庭に飾って頂きたいです。新型コロナでお祭りを縮小、中止される場合でも神社や会所に軒花を飾り、邪気祓い・開運招福、色々な絆を深めていただけたらと存じます。

       DSCPDC_0003_BURST20190211152551627_COVER.jpg

※当方でおつくりしている軒花は、磨いた竹に丁寧に両面から花をお貼りしております。花もピンクと白の境をぼかすようにして風合いをお出し、よりよいものをお飾りいただくために心を込めておつくりしております。
【2020/06/06 13:13】 |
愛知県豊橋市【祝飾りの滝崎】


愛知県豊橋市で創業百三十余年。  結納品・祭り用品・提灯・記章・リボン・旗・幕・店舗装飾・四季造花・プリザーブドフラワー・花輪などを取扱いしております。

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